我が子に障害があると分かったら、きちんと育てられるのか自信がないという人は多いものです。
胎児の染色体の異常を調べるNIPTは、中絶につながるとして倫理的な問題があると考える人もいます。
しかし、障害があることが分かっても出産を決意するカップルもいるので、NIPTが必ずしも中絶につながるとは言えません。
むしろ、事前に心の準備をすることができるので、事前に情報収集をするなどして受け入れ態勢を整えられるというメリットもあります。
障害があると育てられないと思ってしまう原因には、ダウン症候群の方などと触れ合う機会があまりなかったという事もあるようです。
実際に育てている人の話を聞いたり、普通に生活している様子を見て自分も大丈夫と思えるようになったということもあります。
ただし、染色体異常の可能性が高いと判明した時には、戸惑いを感じたり気持ちが混乱したりすることは間違いないでしょう。
重い決断をしなければならないこともあります。
NIPTは出産前に胎児の染色体異常を調べるための検査であり、結果は非確定なので陽性となった場合は羊水検査などが必要になります。
この検査を行えば胎児の染色体に障害があることを簡単に調べられますが、妊娠中絶につながる可能性があり倫理的な問題を指摘する人もいます。
アメリカでは一般的に行われており、日本でも高齢出産の増加に伴ってNIPTを受診する妊婦が増えているのが現状です。
この検査は他の方法と比べてダウン症候群やエドワーズ症候群、パトー症候群を素早く判断できます。
いずれも染色体に障害があるために発症するもので、これら3つを合計すると胎児の染色体疾患のおよそ7割に相当します。
日本では2013年4月から2017年3月までの4年間で48643名がNIPTを受診しており、現在も受診者数は増え続けています。
NIPTの倫理性については否定的な意見を持つ人もいますが、女性の自己決定権の問題として肯定的に捉える人も存在します。
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